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本ブログは愛農高校の日常を2006年9月~2016年8月の間投稿したものです。
現在[愛農学園農業高等学校オフィシャルサイト]にて更新しております。現在の様子はそちらでご覧ください。

2016年06月01日

2年生クラス意見発表

 2年生クラス意見発表

 6月1日、愛農高校ではクラス意見発表が行われました。筆者が参加したのは52期生の意見発表に参加させていただきましたので、その様子をお伝えさせていただきたいと思います。愛農高校に入学して2年目を迎えた彼ら彼女らの「言葉」に耳を傾けた時間は、私もまた胸にじんわりと感動する時間でした。テーマとしては、次の通りです。

 酪農部に入り、いかに牛と向き合うか。牛を愛するとはどういうことか。彼女らが望んでいることは何か?それを牛舎で向き合いながら考え、それを言葉にしてくれた生徒。

 愛農高校に入学するということを子どものときから思い描いていた。しかし、入学してから自分が将来何をしたいのか、わからなくなり葛藤したこと。そこから見えてきた子どもと関わりながら農業をしていく、という夢を見つけたこと。

 養豚部で飼っていた仔豚を生かそうとしたが、亡くなってしまったこと。しかし、生まれたての仔豚が亡くなっても感傷を感じないのに、なぜ少し大きい豚だと悲しくなってしまうのか。生き物との関わりから考えさせられたことについて。

 農業は環境破壊をしてしまう側面があること。増え行く人口の中で人間はどのように自然と関われば良いのか。人間とは何者なのか、という問題意識を言葉にしてくれた生徒。

 養鶏部に入ったが、鶏を経済動物として扱ってしまう自分がいること。しかし、生き物として生きている鶏の命の重みとは何なのか、この狭間で命とは何かと農場での体験を通じて考え続けている生徒。

 もしも自分が野菜だったら?鶏だったら?どう感じているだろうか?動物と植物の立場に立って考えようとしていた生徒。

 私はこれらの意見発表を聞かせてもらい、教員という仕事は彼ら彼女らに学ばされ、感動させられる宝探しなのかと感じました。印象的だったのは、自らの体験からその人にしか語れない言葉を発してくれたことです。心から出た言葉は心に届きます。そして、動植物と日々接することは命について考えさせられる体験であるということ。

 「愛農高校に来て、命について考えられるようになった。」そんな言葉を言っていた生徒がいましたが、自然と生き物は自分たちが生きる上での根源的な問いに直面させ、深めさせてくれる大切な糸口なのだと考えさせられました。

 発表については、愛農高校の教育の課題かと思いましたが、農薬・化学肥料に関して、印象論の比重が多く否定的に語られている様子に感じられました。つまりなぜ有機農業が社会において意義をもち、農薬・化学肥料が使用されていないのか。具体的事例や出典が確かな情報に基づいて意見を展開できるか。科学性が今後深めるべきことと考えさせられました。

 次は保護者会での校内意見発表になります。代表に選ばれた生徒と練習を重ねていますが、こうご期待いただければ幸いです。発表してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました。

[松田翼]



Posted by 愛農高校 at 17:00│Comments(0)
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