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本ブログは愛農高校の日常を2006年9月~2016年8月の間投稿したものです。
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2016年06月11日

保護者会・校内意見発表

保護者会・校内意見発表

6月10日(金)、6月11日(土)、愛農高校では保護者会と校内意見発表の時が持たれました。保護者会では今年度の学校祭の運営に関する報告や、PTAとして保護者が生徒たちとどのように活動をしていくか話し合いの時が持たれました。筆者は2年生のクラス懇談に参加しましたが、夏休みに行われるせたな町での北海道実習に向けた説明の時がもたれました。保護者の方々と実際に顔を合わせて、目の前の生徒たちへの日頃の接し方や将来に向けてどうすべきか。考えを新たにさせられた時間でありました。

保護者会・校内意見発表

 校内意見発表では、生徒たちが愛農高校で作物や牛などの動物と向き合って生み出された言葉を聞かせてもらいました。発表されたタイトルは次の通りです。

1年生は「知らないことばかりの世界」、「私のパワースポット」、「一歩進んで二歩下がる」、「人間と家畜と共存する社会」。

2年生は「赤ちゃんに教えてくれたもの」、「今僕たちに本当に求められる農業」、「牛が教えてくれたこと」。

3年生は「死の悲しさ」「俺物語」「大地讃頌」「未来と生きる」。

1年生は愛農高校に入学して2か月ながら中学校までの自分を振り返りつつ、鶏の解体で受けた衝撃や、牛を飼うということは単にかわいいという言葉では言えないものではない、という気付き。作物や家畜と接することから感じた自然の大きさ。中学校から入学して高校のクラスメイトとの出会いから、今までの「常識」の違いに自分には知らない世界があることへの新鮮な驚きについて・・・

2年生は将来を模索する中で子どもに農業を教えていきたい、という夢を見つけたという話。TPPに対抗する地域の繋がりを大切にした農業を「理想には終わらせない!」と語る生徒。酪農部を専攻して牛に蹴られてしまうことに腹を立ててしまうことがありながらも、どうしたら牛を大切にすることができるのか、試行錯誤を重ねる生徒。

3年生は、牛と祖父が亡くなったことに接して揺れ動いた自分の心を見つめた言葉。牛の病気を考える上で獣医に頼る対処療法ではなく、根本的にエサを見つめ直すことから健康を保つための術を模索し、将来酪農家を目指す生徒。愛農高校で行われた環境改善事業に参加して、目に見えぬ足元の下にある大地の働きに目を止めて、自然への感性を研ぎ澄ました生徒。原発の問題、戦争の問題から命の重みと社会の問題を問い、己と向き合いつつ、自らの生き方を農業に模索する生徒。

発表を聞いた保護者の方は、「この発表を聞いて愛農高校で何を学んでいるかわかった。命についての学びをしているのですね。」とコメントをいただきました。意見交換会では、「命は誰のものだと思いますか?」という問い掛けを受け、それぞれの答えを発していた生徒たち。合唱部の歌声も見事に発表されていましたが、生徒らの成長を言葉にして耳にすることができ、私もまた心を動かされた素敵な時間でした。次は代表に選ばれた生徒が県大会にいきます。足を運んでくれた保護者のみなさま、ありがとうございました。

[松田翼]




Posted by 愛農高校 at 12:30│Comments(0)
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